20世紀のアメリカ美術を代表する女性画家「ジョージア・オキーフ」。
彼女が42歳の時に、活動の拠点をニューヨークからニューメキシコ州へ移す。
その「ニューメキシコの家」をモノクロで切り取った写真集。
オキーフと言えば、花や貝、骨をモティーフにしてその肌合いを絶妙に描き出しているが、
この家も自然の摂理に従い、直線で構成された部分がほとんど無い有機的な家。
必要な家具以外は何も無く、ミニマリズム、ストイックといった表現が適切かなぁ・・・
「鹿の頭蓋骨とペダナール」という作品があるが、この絵を見ていると彼女にとっては、
生と死の境がないのだろうと感じる。

オキーフの家