錆(さび)の美学
「鉄は呼吸し、時間とともに育つ。
育ちながら錆び、錆びながら育つ。
いわば鉄には、錆のドラマがある。
鉄は錆びるからこそ美しい。
その魅力は、肌合いと味の美にある。」
~古美術「緑青」No.2(マリア書房)より抜粋
ずっと以前から錆びた鉄に興味を惹かれます。
赤味がかった鉄色が好きです。
文献によると、錆の中でもより透明度の高いものを「紫錆(むらさきさび)」といって、
一段と尊重するそうです。
下の写真は事務所の入口に掛けてある一輪挿しが付いた照明器具。
廃船の甲板の木と錆びた鉄から出来ています。
「朽ちていく美しさ」があります。
かなり以前にギャラリーのオーナーから頂いたものです。
作家名は忘れてしまいました。。。